【Episode-02 第5話】ツインレイ男性の気持ちの変化が「振り子すぎる」件

written by ジュピちゃん

 

カンタくんの会社に入社する直前には、ガシッとジュピのお尻を手で掴むなど、、、もし万が一私が嫌がったら(そんなことは絶対にないのですが)、それはセクハラという視点では「ギリギリでアウトなやつだろ」的な出来事は結構あったのです(-_-;)

でも、入社後の2人はというと。。。

 

取引先の方もしくは社員数人で食事に出かけ、最終的に私達が2人きりになることが多く、別れ際に、毎回ではないですが、唇が触れる程度の軽いキスをしていました。

すごく強く強く抱きしめてはくれるので、とても幸せな気持ちになりますが、それでもジュピはやっぱり不完全燃焼。。。彼に触れたくて、触れて欲しくてたまりませんでした。

 

どんなに酔っぱらっても、朝まで飲んでもキス止まり、どころかホントに触れるだけの小鳥キス。

抱きしめる力は半端ない、でもキスだけ、

ほんっとーーーに小鳥キスだけ!

でした。

この「鉄壁の理性」はどこから来るのだろう?と、いつもエロモードなジュピは、その理性を崩したくでしょうがありませんでした。

そんな関係がずっと続いていたある日、少し濃厚な、といっても、ちょっと舌を這わすような、官能的なキスをしました。

30秒くらい続くキスの途中、彼は初めて私の腰に手を回してきました。

が、その翌日、カンタくんに決定的な言葉をハッキリと言われてしまいます。

 

「俺はお前と、ずっとずっと長い付き合いがしたい。ずっとずっと一緒にいるんだから、したいけど我慢する。だからお前も我慢しろよ。」

 

と。

私も頭では理解しているのです。

でも、納得しようとしても、どうしても、心が、身体が、カンタくんをずっと求めていました。

 

そんな出来事があっても、カンタくんの誕生日も2人で一緒に過ごしました。

別れ際に小鳥キスをして、強く抱きしめてもらって、「大好き!」と言ってもらって。そしてその翌日会うと、すごく冷たく避けられる、そんな日々をずっと繰り返していました。

 

振り子のように、カンタくんが近付いたと思ったら、近付いた分遠く離れてしまいます。

冷たくされると本当に悲しくて、切なくて、何度も何度も諦めようと思いました。

好きになってしまった気持ちを消したい、「信頼し合える上司と部下」だけの関係になれたら、と、本気で願いました。

 

そんなある日、ジュピはカンタくんと大喧嘩をしました。

といっても、ジュピが一方的に腹を立ててただけですが、カンタくんはその怒りをすぐに察知して、ジュピに近付かなくなりました。

こんな会社辞めてやる!と本気で思い、でも仕事だけはキチンとこなしました。

感情を完全に封じ込め、機械になったようにビジネスのやり取りのみに徹するようにしました。

 

すると、なんということでしょう(ビフォーアフター風w)

 

とっても仕事がはかどります。

カンタくんの通訳もしなくていいし、私の専門分野のお仕事がどんどん片付きます。

ただ、周りの人達は困っています。

ジュピがオプションのつもりでやっていた彼の通訳業務を放棄したために。。。

 

専門分野の後任を雇い入れ、引き継ぎがしっかりできたら本気で辞めようと考えていたジュピは、そこで立ち止まりました。

私がオプションと思ってやっていた業務こそ、彼や、彼の周りが求めていた仕事なんだと気付きました。

確かにカンタくんには入社前から「ストーカー業務」を依頼されています。

 

私がやっていた彼の側近的役割は、私にしかできない事を悟りました。

 

悟りを開き、ジュピは機械のようなやり取りをやめて、秘書的通訳業務を復活させました。

途端にカンタくんは、スケジュールから個人資産まで、ありとあらゆる情報、彼が今どこで何をしているのかまで私が把握できるように、自分の何もかもをジュピに共有させました。

お陰で、彼のビジネスパートナーだけに留まらず、ジュピは、母親のように世話を焼き、妻のように身の回りの事を整え、恋人のように「昨日誰と一緒にいたの?」と言い(これも業務に必要なんです・・・)、何だか、カンタくんの身近な女性の全ての役割を担うようになりました。

彼の全てを抱え込み、「外堀から固められた」とでもいいましょうか。。。

結果的に、そうそう簡単には離れられない状態となりました。

そして突然、「お前も来たけりゃ来てもいい。」と、一緒に出張を命じられます。

そしてその出張前日、2人きりでお酒を飲むチャンスが訪れました。

ジュピがカンタくんの会社に入社して、ちょうど1年が経とうとしていました。

飲みの席で、なんの脈略もなく、

 

「ジュピ、お前長いこと怒ってたなぁ~。」

 

とカンタくんに言われました。

喧嘩してから数ヵ月、一度もその話題に触れなかったのに。

 

「私が怒ってる事に、カンタさんがすぐ気付いた事には気付いてました。」

 

と私は答えました。

 

「そりゃ気付くよ、お前、その頃俺に送ったメール読み返してみろよ、

クール宅急便

だぞ。」

「カンタさんに対して全ての感情を消し去って、絶対会社辞めてやるんだ!って思ってたもん(笑)でも私、日が経ってほとぼりが冷めて機嫌を直したわけじゃないですから。」

「じゃあなんで機嫌直してくれたの?」

「私、本気で色々考えたんです。究極の選択をしたの。カンタさんに一生会わないか、イヤでも会い続けるか。で、どんなに腹が立っても、カンタさんから離れてしまったら後悔するのが分かったの。だから一緒にいようって。で、どうせ一緒にいるなら、ちゃんと向き合っていこうって決めたんです。まぁいいやって妥協した訳じゃないから、勘違いしないで。」

 

カンタくんは大爆笑しました。

ひとしきり笑って、優しい笑顔を浮かべ、私の顔を覗き込みながら、囁くように、

 

「俺の全てはお前のもんだ。これからは俺に腹が立ったら、俺が日本のどこにいても追いかけて来て、俺の悪いとこ全部言って。俺全部直すから。だからもう、あんな冷たいメール送ってこないで。」

 

と、できもしないことを可愛く言ってくれました。

可愛くてたまらん!ってキュンキュンしたけれど、そんな事を言うと調子に乗るので、「ドMか。」と笑っておきました。

 

その日は早めに帰ることにして、タクシーの前まで送ってもらいました。

カンタくんは、車の扉で壁ドンみたいな体勢になり、ふんわり私の背中に腕をまわし、至近距離で見つめてきます。

ずっとずっと見つめるから、私は、カンタくんの両肩に手を添え、何ヶ月振りかの「仲直りのキス」を、私からしました。

あ、もちろん小鳥キスですw

 

カンタくんは私を強く強く抱きしめ、耳元で、「ありがとう」と囁きました。

そしてタクシーの運転手さんに、「僕の大切な人ですから、よろしくお願いします。」と言い、夜の街へ消えて行きました。(このセリフはどこででも言ってそうな気がします(-ω-)/私って冷静)

 

すごく心が通じ合えたなぁと感じた後は、恒例の「避けられる」の番です。

翌日は、2人きりではないですが、初めて一緒に行く出張、正直ジュピはかなりドキドキ期待していましたが、案の定、避けられっぱなしでした。

部屋どころか、ホテルまで別々でした。

カンタくんの全てはジュピのものじゃなかったの?(笑)

 

カンタくんの活動に賛同し集まってくれた方々からの大きな期待、これからその活動を幅広く世の中に広めていくためにも、集まってくれたみんなを幸せにしていかなければならないというプレッシャーを、カンタくんは一手に背負っています。

 

仲間達に囲まれ、中心で輝いているカンタくんを遠くから見つめながら、

振り子の揺れがどんどん大きくなってるなぁ、彼がすごく遠い・・・

と、ぼんやり思いました。

 

 

 

つづく

 

 

 

TRUE HEARTS から今回の作品へコメント

カンタくんの振り子すぎる行動は、女性にしてみたら試練すぎるほどに試練だと思います(-_-;)

ジュピちゃんは、普段感情のコントロールも完璧にできる、スーパーキャリアウーマンだと私はいつも尊敬しているのです。

が、そんなジュピちゃんですら、ツインレイの覚醒と表現できるのかもしれませんが、男女お互いの行動によって女性性も揺さぶられるしその期間も結構長い状態を経験することは、かなりハードだったとお察しします。

スピリチュアル的なことは、私は不勉強なのでわからないのですが、客観的にジュピちゃんの作品からありありと読み取れる、カンタくんのツインレイ男性の気持ちの変化として特徴的な振り子のような動きをするのは、「ひざかっくん」の刑にしてやりたいなと思うくらいです(-_-;)

これまでの人生経験から鑑みても、普通の恋愛じゃないことは百も承知で、もっと大きな世界を目指しているからこその苦難なのかもしれません。

それでも「どうか神様、ジュピちゃんとカンタくんの関係が一番うまくいく方法を見つけてください!(≧◇≦)」と、私は陰ながらいつも願っています。

次回、どんな展開が待っているのでしょうか。

ぜひ楽しみに待っていてください!!

 

 



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